吉岡秀晃with多田誠司atNARU
2000年8月3日(木)お茶の水NARUの吉岡秀晃トリオwith多田誠司を聴いてきました。
メンバーは
吉岡秀晃(P)
加藤真一(b)
高橋徹(ds)
ゲスト
多田誠司(as)曲目は
ファツ・ナバロの曲,
モンク作品(なんだっけ?IN WALKED BUDかな)に
ローラ
マイノリティ(ジジ・グライス作)
エアジン
WHAT’S NEW
FOUR
恋とは何でしょう
ブルース(曲名はなんだっけ?)
その他
曲名失念が2曲などなど
当夜は二日連続ライブにも関わらず満員で一時は立ち見さえも出ようかという状況でした。ニューヨーク録音の新作(Moment to Moment)も大好評の吉岡ですが,今月から毎月2日ずつお茶の水ナルに出演することになったそうで大いに張り切っています。当日のNARUで販売していたCDも随分売れていました(私も一枚購入しましたが)。
吉岡の演奏は1曲目からパワー全開です。
トリオの加藤真一(b) 高橋徹(ds)も堅実に,そして,吉岡の挑発によく応えた柔軟なプレイで俊敏なレスポンスもみせます。多田誠司のプレイも吉岡に負けず劣らず全力投球で全身をフルに使ってアルトを力強く歌わせます。
ローラ,マイノリティ(ジジ・グライス作),エアジン,WHAT’S NEWでの素晴らしい全身全霊を打ち込んだソロから,情感こもる切々としたバラード解釈まで聴衆を圧倒したプレイでした。
吉岡は全曲通じていつもの,ピアノの鍵盤をフルに使い,全ての感情をピアノから引き出させようとするかのような表情豊かな(本人の顔も!)プレイですが,圧巻はブルースでした。
ころころと転がるピアノの音色から,まるで黒人そのものの真っ黒なブルージーなフィーリング溢れる解釈で,満員の聴衆を圧倒しました。それしにしても,この両者の燃えるプレイに満員の聴衆もノリノリの大盛り上がり大会となってしまい,久しぶりに血脇肉踊るファンキージャズの宴となりました。
吉岡・多田のコンビはまさに盛夏の花火大会の如く,燃えるプレイで暑さを吹っ飛ばす納涼には絶好のジャズですね。