竹内 直 イン サムタイム

1999年8月11日、吉祥寺サムタイム竹内 直(ts)カルテットのライブに行って来ました。
 メンバーは、

竹内 直(ts,bcl,fl)

椎名 豊(p)

荒巻 茂生(b)

原 大力(ds)

という若手オールスターズです・

先月のピットインでのコルトレーントリュビュート以来、竹内に大いに注目している私としては、

リーダーライブで彼がどういう演奏を繰り広げるのか興味津々です。
サムタイムは7時からということで、吉祥寺に早くつきすぎた私はユニオン3階・2階をうろつき回り

さらに近所の書店で時間をつぶし7時少し回った時間にサムタイムに入りました。

うん十年ぶりのサムタイムにはいやはや驚きました。

ウイークデイで夏休みの人も多いだろうこの時期なのに、ほぼ千客万来状態。

単身の私は当然カウンター。ここのカウンターだとベースの後ろを眺めるんだよな。
さて、昨夜の全体の印象は竹内のウイングの広さとセンスの良さにさらに感銘を受けました。

スタンダードからエリントンナンバーやコルトレーンのミスターPC,、CRESCENTまで、彼ならではの独特の音色で素晴らしいフレーズを繰り出すプレイ!

例の循環奏法によるめちゃくちゃ息の長い、カークみたいな無限旋律(矛盾してますな)スタイルが圧巻です。

そして痛感したのはハードで攻撃的なソロ・ブローをぶちかますその奥底でうごめいている強烈な唄心の存在です。
もう一つ今夜の発見は、コテコテ。前からこの人は、テキサステナーやアモンズその他、コテコテ系に通じるところがあるなーと感じていましたが、本日のメインは曲目失念しましたが、ドナルドソンがやりそうな、あのリズムにのってコテコテなスタンダード演奏、タレンタインのあのしつこさをたたえたようなソロを繰り広げ、カンデンヅアでは延々と循環奏法で長い絶叫を繰り広げながら聴衆に挨拶するようにその場でぐるっと1回転して見せました。

まさにコテコテ系奏者ならではのアクションにヤンヤの歓声。

椎名豊の決め所をとらえたソロも素晴らしかった。

残念なのは私の席ではブーミーな低音部の響きばっかりでアタックが聞き取れなかったため、その本領がわからなかったベース。いやー、竹内 直、いいですね。