菊地康正とSAX MACHINES

AT 原宿キーノート





11月24日,原宿キーノート
菊地康正とSAX MACHINESのライブに行って来ました。
メンバーは
菊地康正 Kose Kikuchi (Leader,Arranger,ts,fl)、
池田 篤 Atsushi Ikeda (as,ss)
大山日出夫 Hideo Oyama (as,ss)
つづらのあつし Atsushi Tsuzurano (Bari Sax)
西 直樹 Naoki Nishi (p)、
高橋ゲタ夫 Getao Tkahashi(b,vo)
斉藤 純 Jun Saito(ds)
竹本一匹 Ippiki Takemoto (perc)


ステージはSamba Tokyo-Yokohama(菊地作) サンバの軽快な曲から始まり,
大山の流麗なアルトソロ,菊地のフルートのソロが印象的なナンバー
1曲目から,高橋ゲタ夫,斉藤純,竹本一匹,西直樹というリズムセクションの強力さが発揮されます。

Moment Noticeでは4管の絶妙なアンサンブルと,池田のバップに新しい感覚を付与した素晴らしいアルトソロ,菊地の相変わらず聴かせるテナーソロが素晴らしい。


高橋ゲタ夫のスキャットとボーカルから始まったSpring Wind (春の風)(菊地作)では
美しいテーマメロディーにのった2本のソプラノのソロ,美しいラインの菊地のテナーソロが印象的でした。


待ってましたのR&Bの名曲My Girlは4管のアカペラが,懐かしい黒人男性ボーカルグループの美しいハーモニーをソウルフルに奏でます。低音部を決めるつづらののバリトンの味わい深い響き


そのまま,曲は続いて,ドラムの強烈なショットからロックリズムがはずむRock Cityに,ここでも,つづらのの圧倒的なビートにのった強烈にシャウトしドライブするバリトンソロが決まります。


Tales of the County (望郷の歌)(菊地作)では,4管のアカペラがソウルフルなコーラスを響かせ,菊地のテナーと池田のアルトが火花散るソロ交換を見せます。


斉藤純の友人のドラマー,トミー・キャンベルをゲストに,ジャコでおなじみの
Chickenではトミーのタイトなドラミングと圧倒的なパワーの高橋ゲタ夫の強烈なベースにのって,うなる4管のハーモニーが凄い。リズム陣にまけじと刻む大山のアルトソロ,つづらののビートのきいたバリトンソロ


Everything Must Changeでは池田の絶唱ともいうべきアルトの歌心溢れるソロに聴衆はため息をつきました


カリブに恋したリンゴ娘といった印象のカリビアンリズムにのったりんご追分けでは,菊地の絶妙なフレージングのフルートソロが圧巻です。

スタンダードの名曲 East Of THe Sun では,4管の素晴らしいアレンジにのって,菊地の名人ならではのニュアンス豊かなテナーソロに,西のフルにピアノを鳴らしきったスケールの大きなソロが



 
Eternal Love(菊地作)では菊地の熱いテナーソロ,池田の体全体から振り絞るアルトソロ,高橋ゲタ夫と西のスリリングなソロ交換,斉藤純の圧倒的にパワフルなドラムソロ,竹本の多彩なリズムのパーカッションのリズムにのった素晴らしい4管のホットな響きが印象的でした。
外の寒さが嘘のように,SAX MACHINESがステージに上がると熱気に包まれる原宿キーノートの空間,盛り沢山でバラエティー豊かな音楽で楽しめるグループを聴ける喜びにひたった一夜でした。

次回のSAX MACHINESの公演は
20001年1月22日
六本木サテンドール(1月22日はジャズの日というイベントでチャージ無料)
2001年1月23日
新大久保サムデイ
が予定されています。
寒い夜は熱いカリブの風につつまれるジャズの饗宴SAX MACHINESが一番ですね