菊地康正とSAX MACHINES

IN 横浜JAZZPROMENADE





菊地康正とSAX MACHINES 左から大山日出夫,菊地康正,つづらのあつし
(菊地康正さんのホームページの画像を菊地さんのご好意で転載させていただいております)

10月7日,横浜みなとみらいのランドマークプラザにて,菊地康正とSAX MACHINESのライブに行って来ました。
メンバーは
菊地康正 Kose Kikuchi (Leader,Arranger,ts,fl)、
近藤和彦 Kazuhiko Kondo ( as,ss)
大山日出夫 Hideo Oyama (as,cl)
つづらのあつし Atsushi Tsuzurano (Bari Sax, BassCl.)
福田重男 shigeo Hukuda(p)、
高橋ゲタ夫 Getao Tkahashi(b)
斉藤 純 Jun Saito(ds)
竹本一匹 Ippiki Takemoto (perc)

ステージは高橋ゲタ夫の軽妙なスキャットとアナウンスから始まり,



レゲエのリズムにのって4本サックスの軽快な曲からです。大山の流麗なアルトソロ,菊地の独自な世界を持つテナーソロが印象深い演奏です。
続いて青森の公演で好評だったという「リンゴ追分」
アフリカ風のリズムにのったエスニックな感じの曲調は,まるで,カリビアンに恋したリンゴ娘という感じです。菊地の美しいフルートソロに続いて,福田のピアノソロが続きます。
セロニアス・モンク作の「Rhythm-a-ning 」では,
サックスセクションのパワー全開です。
つづらののリズム感抜群の,軽快でビートの利いたバリトンサックスソロ,近藤のアブストラクトな表現から深い感情をたたえた熱情的なアルトソロ,大山の名人芸の流麗なアルトソロ,菊地のスムースな音色が印象的なテナー,つづらののビートの利いたバリトンと4本のサックスの絶妙なアンサンブルが繰り広げられる,SAX MACHINESならではの素晴らしい演奏です。
4曲目は,菊地のオリジナルで「Samba Tokyo-Yokohama」
おなじみの高橋ゲタ夫のうなるベースラインにのった斉藤 純(ds)竹本一匹(perc) のサンバリズムの上で,菊地のフルートが流麗なテーマを奏でます。
なつかしいソウルの名曲ですという菊地のアナウンスで始まったのは
「MY GIRL」
4本のサックスは,まるで,R&Bの男性ボーカルグループのように軽やかにソウルフルなハーモニーを奏でます。菊地のテナーとつづらののバリトンがグルービーなソロをとります。
ロックンロールのリズムにのった「Rock city」では,高橋ゲタ夫の印象的なベースのフレーズを基調に,リズムセクションの全開パワーに強力なサックス4本が歌い叫びます。



聴衆の歓呼の声に応えて,
アンコールはジョビン作のボサノバ曲です。斉藤 純(ds)と竹本一匹(perc) ボサノバの軽快なリズムにのって,サックスセクションの美しいアンサンブルと菊地の絶妙なフルートソロで,アッという間の80分のステージは熱狂の内に終わりました。
菊地康正とSAX MACHINESの威力に圧倒されたステージでした。次回は,クラブギグをぜひ聴きにいくぞと決意を新たにしました。