尾田悟と安保徹 2テナーの夜


200年3月10日 於原宿キーノート

尾田悟と安保徹 TenorAlumniとなうったライブに出かけました。

メンバーは

尾田悟(TS)
安保徹(TS)
須藤俊也(P)
木村勝彦(B)
田鹿雅裕(DS)

尾田悟のライブにはタイミングが合わず何カ月ぶりです。
前回は尾田悟と3テナーズ(安保・三木・右近)のライブだったのですが。
今回はそのうちの、安保徹とのバトルです。

安保徹は
1963年青森県生まれ
18才でデクスター・ゴードンを聴きジャズを知る。
20才でジャズを始め、現在は自己のバンドのほか、岡安芳明、宇多慶記、板谷博グループ、野口久和オーケストラや渡辺文男、尾田悟と共演など活躍を続けている。
現在注目度アップの俊英テナー、その卓越した技術と歌心はテナー界でも際だっている。
最新アルバム
アイ・シュッド・ケアー ライヴ・アット・バッシュ /安保 徹(ts)

安保 徹(ts)
太田寛二(p)
池田きよし(b)
村田憲一郎(ds) ゲスト竹田直哉(vib)
が好評
http://www.impr.com/shop/abo/ishoudcare.html

尾田悟によれば安保とのバトルを今回はやってみたかったとのことで、
本日はちょっと早めに第1部のライブが開始。
曲目はいつものナンバー中心で

C−JAM BLUES
昔は良かったね,Don’t get around anymore,
TenorMadness,朝日のごとくさわやかに,Lester Leapsin,
There will neber be AnotherYou,
Scrapple from the Apple,All the things You are
FiveSpot AfterDark,
Body and Soul,BluesUPandDown
などなど

進境著しい安保の気迫溢れるソロ、アップテンポのナンバーは勿論のこと、スローのBody and Soulも聴かせました。
前回の3テナーズの時は、的確なテクニックに裏打ちされたクールなスタイリストとという印象だったのですが、今回は燃える安保というところでしょうか。熱いソロを随所に聴かせました。

ドラムの田鹿は的確でクールで師匠のルイス・ナッシュばりに決め所で決めるタイプ。特に安保とのコンビネーションが良かった。


おなじみ須藤のピアノはバーサタイルなスタイルで尾田悟を的確にバッキング、そして、ころころ転がるピアノでスインギーなソロを繰り広げ、


木村(パンダ木村)はユーモアとウイット溢れるプレイでこのバンドのカラーを広げます。


そして、尾田悟はテナーバトルということもあってか、本日はいつも以上に気迫溢れるプレイです。
松本英彦氏亡き後、日本テナー界の最長老となったわけですが、なんのなんの、1970年代から全然歳をとらないどころか、年々若返るジャズ界の至宝なのです。
演奏も音も枯れるどころか、どんどん若返って行くのです。特にハンク・ジョーンズとの長い共演生活の後からはそれを痛切に感じます。
安保の若さみなぎるホットなプレイを受けると、熟練の技の絶妙な間と歌心、練達の香りむせぶ、すばらしい深々とした音色で返します。


特に本日は
There will neber be AnotherYOu,を先に安保にソロでプレイさせ、まる一曲終わるとなんともう一度、尾田自身で深々としたテンポとサウンドでやってしまったのです。
うーん、これぞ、尾田学校、尾田ワークショップという感じです。

本日は尾田悟の凄さを再認識するとともに、進境著しい安保のプレイを満喫しました。