- 守屋純子オーケストラ
- コンサート AT YAMAHA HALL
2002年11月28日
於 銀座ヤマハホール
2002年11月28日銀座ヤマハホールでの守屋純子オーケストラのコンサートに行って来ました。
司会は児山紀芳氏
-
- オーケストラにとっては,やっぱり音響的に生きるホールのコンサートということで期待は高まります。
メンバーはお馴染みの第一線級ミュージシャン総出演という観のあるオールスターです。
- (tp):エリック宮城、木幡光邦、菊池成浩、奥村晶
(tb):片岡雄三、中路英明、佐藤春樹、河野聡
(sax):アンディー・ウルフ、小池修(ts,fl)、、近藤和彦(ss,as,fl)、緑川英徳(as)、竹野昌邦(bs)
(ds):大坂昌彦
- (B):納浩一(b)
アレンジ,指揮 ,(p):守屋純子
特別ゲスト,安則眞美<CHAKA>(vo)
演奏ナンバーは
第一部
1.Bright Moment
2.Prince Of Darkness
3.Departure
4.Blue In Greem
5.All Blues
- 第2部
(1〜4曲目は特別ゲスト,安則眞美<CHAKA>(vo))
1.I Got It Bad
2.Cheek To Cheek
3.Smile
4.My Favorite things
5.Over There
6.Take The A Train
- アンコール
MY Funny Varentine(守屋純子のソロピアノで)
ステージは,守屋と片岡のソロがフーチュアされた守屋オリジナルのBright
Momentで始まりました。
若きトロンボーンの名手片岡の歌心あふれたトロンボーンのソロ
守屋のモダンなアレンジが光るPrince Of Darkness
小池のパワーと繊細さが見事にブレンドした素晴らしいテナーソロ
守屋のオリジナル曲Departureでは柔らかなハーモニーのアンサンブルが特徴的です。
守屋の美しいピアノソロが素晴らしい。
納浩一はソロでは太く力強い音色でメロディアスに歌い,バッキングでは重厚なベースで音楽を支えます。
エリック宮城の絶妙に歌い叫ぶブリリアントなソロ。ハイノートも相変わらず見事に決まる名人芸
- Over Thereでのエリック宮城のため息の出るようなフリューゲルホーンソロも圧巻でした。
守屋の斬新なアレンジのBlue In Greenでは,
近藤のアルトが,いつもながらの美しいソロをみせます。
All
Bluesでは思い切ったアレンジです。ここでの大坂昌彦(ds)の複雑なリズムに対応した素晴らしいソロと全体を推進するバッキングの見事さ
第2部では,特別ゲストに現在ニューアルバム「Chaka
Jazz」も好評な安則眞美(CHAKA)(vo)が加わり,小柄な身体にどこに,パワーが隠れているんだろうと思わせる,そのブリリアントなボーカルを披露します。
(1〜4曲目は特別ゲスト,安則眞美<CHAKA>(vo))
I Got
It Badでの緑川英徳の印象的なソロ
SmileでのChakaと守屋純子の素晴らしいデュオ。
My Favorite thingsでは,美しく,ソウルフルに歌い上げるChakaのボーカルが素晴らしい。守屋純子もこの名曲にまた新たな一歩を示す素晴らしいアレンジを仕上げました。これまで聴いたビッグバンドアレンジでは最も美しい響きでした。
ラストナンバーのTake
The A Trainでは竹野の重厚なバリトンソロがフューチュアされ
さらに,トランペット陣の火を吹くかのような熱気にあふれた素晴らしいバトルが繰り広げられました。
あっという間の2ステージでしたが,守屋純子の斬新でいて,親しみやすいアレンジのオーケストラサウンドと素晴らしいスタープレイヤー達のソロの共演に圧倒されました。
アンコールに応えて守屋純子のソロピアノで,
MY Funny Varentine
勿論ピアノについても守屋純子は現在のピアニストでも屈指の存在ですが,このMY Funny Varentineでは,まるでショパンの曲のような,アコースティックな美しさと印象的な和音処理には驚かされました。かつて聴いたことのない美しいクラシカルなMY
Funny Varentineでした。