小杉 敏 ライブ
今夜は小杉のベースが最高
- 1999年6月3日、原宿キーノートで小杉敏クインテットの「メインストリームジャズの証明」とうたったライブに出かけてきました。
小杉敏(b)元岡一英(p)江藤良人(d)岡崎好朗(tp)安保徹(ts)というなかなか豪華なメンバーです。
私にとって、小杉敏といえばハードバップフォーマットでは最高のベースマンの一人というイメージが強いのです。
そんなハードバップの一夜を期待していましたが、予想通り最高の演奏でした。
なんてったって、ベース好きには応えられない、あのハードなベースのサウンドで(ミンガスやワトキンスやチェンバースのあの音)で音楽が前進します。
もう、うんざりする、ふぬけたエレキピックアップのベースの音でなく、小柄な小杉敏が大きなベースを転がし、支えるようにして紬出す、ウッドベースの胴が、駒が、弦がうなりをあげるサウンドです。
演奏曲目もハードバップなスタンダード中心で、小杉敏お得意のホレス・シルバーのナンバーやミンガスの曲も2曲(Remember Rockefeller At AtticaとOrange was the color of her dres)など。小杉の強力な推進力だけでなく、安保と岡崎のハードドライビングなソロもなかなか聴かせました。
いにしえの渡辺文夫グループを思い出しました。
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