先月待望のオイゲン・ヨッフムのベートーベン全集を購入しました。
ずいぶん前に、東芝から国内版でも出ていたと思いますが、買い逃していました。
ヨッフムのような巨匠のベートーベンなんてすぐに再発されていると思い込んでいましたので。
英EMIから出ていた分売での第9番はずいぶん前に買っていましたが。
何年もこのアルバムは探し回っていました。
この時期のヨッフムには、EMIで、ブルックナーとブラームスも全集録音しており、そのどれもが、巨匠晩年の巨大な成果となっています。
特にドレスデン・シュターツカペレとのブルックナーの全集は、今も全集として頂点にそびえたつものです。
さて、ベートーベンですが予想通りのヨッフムの充実の指揮のもと、深々とした音楽が形成されています。昨今の原点版とか古楽器とかいった、話題豊富な演奏に対して、何の変哲もない演奏でしょうが、ヨッフムの芸の奥深さに磨かれた素晴らしい音楽です。
同じようなタイプの演奏も数多く聴いてきましたが、何故、ヨッフムの演奏にこうやって心揺さぶられるのでしょう。
とにかく、良心的な価格も含めて、ベートーベン全集の一番のお勧めか。