高橋徹グループ AT 目黒そのか

2000年11月16日(木)
目黒そのか




目黒そのかで,現在売れっ子のドラマー高橋徹のグループのライブを聴いてきました。
メンバーは
高橋徹(Ds)5
山中良之(Ts)
沢田一範(As)
村山浩(P)
佐藤恭彦(B)
このライブは本来,金子亜里紗(P)グループの出演予定だったのが,金子亜里紗の出産予定日が間近になったため,高橋徹グループの出演となったものです。
そのため,豪華メンバーによる完全な臨時編成のバンドです。
曲目は
JUST IN TIME
IT COULD HAPPEN TO YOU
EVERYBODY'S SOMEBODY'S WHO
BILLY'S BOUNCE
WITCH DOCTOR
I'VE NEVER BEEN LOVE BEFORE
KOKO
など

高橋徹のリーダーセッションということで、全体にくつろいだハードバップセッションになるのは予想通りでした。
高橋の決め所をびしっと押さえたドラム,要所要所に小技を聴かせてアクセントの効いたビートでグループを引っ張ります。

おなじみのテナーの雄,山中良之は深々とした音色で滋味あふれるテナーサウンドを聴かせます。また,ビバップナンバーではワーデル・グレイもかくやと思わせるビバップテナーの粋を表現します。


もう一人,バップの達人,沢田一範のアルトは歌ごころあふれるハートウォーミングなプレイを繰り広げます。アップテンポなナンバーでのメリハリの利いたソロも素晴らしい。


最近大活躍の村山浩もバップフレーズ満開のピアノソロに時々ハッとするモダンなフレーズがからんだ村山独特のプレイを繰り広げます。


佐藤恭彦は締まった美しいベースサウンドでグループのビートを基底から支えます。


当夜の圧巻はパーカーの難曲のKOKO
高橋の強烈にグループを鼓舞する太鼓にあおられた,山中・沢田の火を噴くようなソロの応酬は圧巻でした。
また,このグループで素晴らしいバップを聴いてみたいと思わせる素晴らしい演奏でした。