尾田悟VS山田穣 AT 原宿キーノート

6月14日原宿キーノートでの
尾田悟VS山田穣ライブに出掛けてきました。

メンバーは
尾田悟(ts)
山田穣(as)
岡村誠史(g)
須藤俊也(p)
野中英士(b)
田鹿雅裕(dr)

特別ゲスト
千装智子(fl)

ここのところレギュラーグループに若手のプレーヤーをゲストに迎えてのセッションが多いのですが、今回は、若手ではダントツの人気と実力をほこる山田穣(as)を迎えてのセッション。

尾田悟と山田の顔合わせは5〜6年前に、当時のレギュラーグループのハンクジョーンズ・尾田悟グレートクアルテット+スライド・ハンプトンと小林陽一&グッドフェローズが共演した時以来です。

尾田自身もこの5年間の山田穣の成長を確認できるのを大いに楽しみにしているとのことでした。

第1部の演奏曲目は
YOU CAN DEPEND ON ME
SOLITUDE
DON’T GET AROUND MUCH ANYMORE
EVERYTING HAPPENS TO ME(山田穣のSOLO)
ALL THE THINGS YOU ARE
THE WAY YOU LOOK TONIGHT(岡村誠史の無伴奏ギターSOLO)
ST.THOMAS

第2部の演奏曲目は
JUST FRIENDS
SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
BILLY’S BOUNCE(ここでフルートの千装智子が参加)
EASY MONEY
MOKO’S FANTASY
I GOT RYTHM(岡村誠史の無伴奏ソロ)
BLUE LESTER
OLD FOLKS(山田穣のソロ)
LESTER LEAPS IN



私は先週の荒巻バンドにつづいて2週連続の山田穣を聴きましたが、
先週は山田のハードでスリリングなプレイに感銘を受け、今週は尾田悟とそのカンザススタイルのリズムセクションに触発された生気溢れる力演とスイートで叙情溢れるバラード演奏など、山田の現在の達成点の高さを実感させられる演奏でした。
尾田悟はといえば山田の力演に目を細めていたのが印象的でした。

今回の岡村誠史(g)
須藤俊也(p)
野中英士(b)は尾田悟が昔のファイブスポットハウスバンド時代に育てたプレイヤー達です。特に今回は久しぶりに岡村誠史(g)も参加ということで、ファイブスポットハウスバンドの同窓会だなとうれしそうに話していました。
デビュー時はまだ、現役の学生だった岡村誠史(g)、当時からマンデル・ロウなどを好むなど、趣味のいいセンス溢れるプレイを展開していました。その後、マンデル・ロウ本人やバッキー・ピザレリなどとも交流を深め、現在は知る人ぞ知るという名ギター・プレーヤーです。
岡村のプレイを本格的に聴くのも5〜6年ぶりですが、やっぱり、うまい。センス溢れるプレイにはうなります。岡村の無伴奏ソロも2曲あったのですが、7弦ギターを駆使した歌心溢れるプレイは絶品でした。




須藤のピアノや野中のベースの力演ぶりも素晴らしかった。
田鹿のいつもながらのセンスのいいバッキングとソロもうならされます。




そして、本日の特別料理は、尾田悟の愛弟子の千装智子(ちぎら・ともこ)(fl)のキーノートデビューです。
かつて、尾田悟は弟子をとらない方針で、いかにも職人のライフスタイルだなと思わせましたが、現在のジャズシーンでの自分の立場や状況から、自分の信じたジャズを伝承することも、きっと責務だと感じているんじゃないかと推測してますが、、、でも、テナーは弟子はとらないんですね。
音楽に対しては大変厳しい尾田悟ですから、彼が公衆の前に弟子をデビューさせるにはそれなりの自信があってのことと思いますが、果たして、、、
尾田悟はジャズを演奏するフルートプレイヤーとして千装智子を鍛えていること、まだまだ、未熟ではあるがといいつつ、その表情はなかなか聴き応えあるプレイヤーになりそうだから聴いてくれと言っているようでした。





千装智子はBILLY’S BOUNCE、
EASY MONEY、
MOKO’S FANTASY
の3曲を演奏しましたが、BILLY’S BOUNCEやEASY MONEYでのリズム感溢れるソロ、流したり崩したりしない誠実で美しくスインギーなソロに今後の成長を嘱望させるものがありました。
千装智子のフルートテクを発揮させるべく尾田悟が作曲したポピュラー系の曲(尾田本人の弁)MOKO’S FANTASYでのしっかりした技術に裏付けされたセンシティブなプレイもなかなか印象的でした。



2ステージ通じて、若手に囲まれ、山田の生気溢れるプレイに触発された尾田悟の流麗なプレイや素晴らしいリズムセクションを絡んだ山田穣の聴かせるアルトプレイにうなった一夜でした。