尾田悟&

ヨーロピアンジャズ

SATORU ODA & EUROPEAN JAZZ

LIVE AT KEYNOTE(harajyuku tokyo japan)

WITH

ANTOINE・TROMMELEN(ts,ss)

RIC・VAN・DEN・BERGH(bs)

HARRY・KANTERS(p)

2000.10.14

10月14日原宿キーノート

10月14日原宿キーノートで尾田悟とヨーロピアンジャズとなうったライブを聴いてきました。
尾田悟がオランダのジャズフェスティバルで知り合ったオランダの名人達を招聘して,神戸ジャズストリート出演をかわきりに,東北縦断ツアーを行い,その最終日として原宿キーノートのライブです。
メンバーは,
尾田悟(ts)
岡村誠史(g)
野中英士(b)
バイソン片山(ds)
千装智子(ちぎらともこ)(fl)
オランダ側は
ANTOINE・TROMMELEN(アントワーヌ・トロメレン)(ts,ss)
RIC・VAN・DEN・BERGH(リック・バン・デン・ベルグ)(bs)
HARRY・KANTERS(ハリー・カンター)(p)
ステージは
フルートを含めた4管編成のハーモニーが心地よい,




JUST FRIENDS から始まりました。ちぎらの端正で切れ目の美しいフルートとRIC・VAN・DEN・BERGHのバリトンの絡みです。このバリトンプレイは素晴らしいもので,高度な技術に裏打ちされた,ウォームでジェントルな流麗なソロが印象的です。
ちぎらともこをフューチュアした尾田作曲のMOKO’S FANTASYでのちぎらのフルートの美しいサウンド。


TENOR MADNESSでは,尾田悟とANTOINE・TROMMELENによるテナーバトル。ANTOINE・TROMMELENのテナーはやはり,白人スイング派ともいえるタイプのスタイルですが,こちらも高度な技術に裏打ちされた流れ出る見事なフレーズ,スイング感あふれ,時には豪快なブローも絡めたプレイが凄い。これに対して,尾田はいつものカンサス流のソロで流麗かつアーシーなサウンドで好対照を見せます。


ANTOINE・TROMMELENはヘビースモーカーで片時もケースから取り出した愛飲の葉巻を手放しません。
THE MAN I LOVEではANTOINE・TROMMELENのソプラノサックスが暖かく美しい音色で,流麗なソロを奏でます。こんなにきれいでスイング感溢れるソプラノが聴けるとは!!
続いてオランダ人3人による ジー・ベイビーが美しいハーモニーで演奏されました。



岡村のギターソロによる 
エリントンの DON’T GET AROUND MUCH ANYMORE
いつもながらの名人岡村のファンタスティックなギターサウンド。

エリントンのPERDIDO ではジャムセッション風に4管のソロがスインギーに交換されます。
続いて以下の曲目が,演奏されました。


JUST YOU JUST ME
ST.THOMAS
YOU TOOK ADAVANTAGE ON ME
ユーモレスク
フルートコロナー
岡村のギターソロ
インディアナ
C JAM BULUES
ST.THOMASでの尾田とちぎらのビートの利いたプレイ,

 


野中のアタックの効いた力強いベースソロ,バイソンのカリプソリズムをたたえた,愉快なドラムソロ。
YOU TOOK ADAVANTAGE ON MEではバリトンとソプラノのオランダ人のみによるスインギナーなバトル,時には強烈な早いフレーズまで飛び出します。


ユーモレスクでは,ピアノをフューチュアます。
ピアノのHARRY・KANTERSはまさに,スイング派のピアニストなんでしょうが,スインギーで流麗なフレーズから強烈に早いテンポの見事なソロに加えて,ピアノを鳴らしきってダイナミックなサウンドを叩き出します。


フルートコロナーでは,バド・シャンク作曲のウエストコーストサウンドの佳曲を尾田悟のテナーとちぎらのフルートが印象深く歌い上げます。
インディアナではANTOINE・TROMMELENのソプラノ凄いテンポの絶妙なソロに対抗して,HARRY・KANTERSもアップテンポでダイナミックなソロを繰り広げます。




最後のC JAM BULUESでは,尾田悟のテナーにRIC・VAN・DEN・BERGHのバリトンが絡み合い絶妙の低音部のハーモニーを奏で,負けじとANTOINE・TROMMELENのテナーとちぎらのフルートも力入ったソロを交換します。
日欧混合の4管の威力で大いに盛り上がった2ステージも圧倒いう間に終了し,原宿キーノートの満員の聴衆の歓呼の声にメンバーは応えていました。



FROM LEFT TO RIGHT
SEIJI OKAMURA(g),ANTOINE・TROMMELEN(ts,ss) ,SATORU ODA(ts),
BAISON KATAYAMA (ds),RIC・VAN・DEN・BERGH(bs),EIJI NONKA (b),
TOMOKO CHIGIRA(fl),HARRY・KANTERS(p)