バイソン片山 グループ with

尾田悟



2000年12月10日
原宿キーノート
BISON片山 ウインターコンサート
特別ゲスト 尾田悟  「日本の心をJAZZ」でとなうったライブです。

メンバーは
BISON片山(ds)
青木弘武(p)
沼上励(b)
若宮功三(key)
特別ゲスト 尾田悟(ts)
日本の心をJAZZでというテーマのコンサートは
日本の叙情歌,童謡,民謡などを,尾田悟が長年培ってきたJAZZアレンジで取り上げるというものです。かつて,尾田悟はムーテナーのレコーディング最盛期に,こうしたジャンルの曲を相当数取り上げています。この日の原宿キーノートの壁にも,そんなレコードのいくつかが掲げられていました。



お江戸日本橋,九州の郷愁(尾田悟は九州男児),テナームード,ボサノバ民謡,,,
最下段にあるジャケットの日本美人は,実は尾田悟令婦人(日本舞踊のお師匠さんです。お弟子さん募集中とのこと)

ステージは,お江戸日本橋から始まり,
お座敷小唄,さのさ,やっこさん,
島原の子守歌,小原節(ボサノバスタイルで),ひえつき節,木曽の御嶽山,祇園小唄,リンゴ追分(オリバー・ネルソンの編曲風なモダンタッチなアレンジ),
などを,叙情的な尾田悟のテーマ吹奏につづいて,かなり凝ったアレンジで,ブルージーにはたまた,ボサノバでと興味深い展開の演奏となりました。


この演奏を支える,BISON片山(ds)の力強くもステディーなドラミング。


 

青木弘武(p)のブルージーなフィーリングあふれるピアノ,おなじみ沼上励(b)のがっちりとして重厚なラインを築くベース,若宮功三(key)の見事にアレンジを支えるシンセなどの趣味の良いキーボードプレイ
第一部のステージの後半は,リクエストタイムで,ピアノのソロでクレオパトラの夢やいつか王子様が,そして,尾田悟が加わり,星に願いを,

そして,フルートの新鋭,千装智子が参加したベイシーナンバーなどが演奏されました。


第2部は,
浜辺の歌(カンサススタイルで),しかられて,通りゃんせ,月の砂漠(りー・モーガンも真っ青のモダンジャズスタイルの),砂山,荒城の月,花,城ヶ島の雨,青い目の女の子,七つの子,
リクエストに応えて,
CHEEK TO CHEEK,TAKE5(尾田悟のクールなテナー演奏にバイソンのここぞというダイナミックなドラムソロが素晴らしい)

尾田悟の誇りとする,日本音楽のアレンジをたっぷり堪能した一夜でした。
尾田悟は来年のオランダを初めとした欧州ツアーにこのアレンジを持っていって演奏したいと抱負を熱く語っていました。