水橋　孝トリオ WITH 小杉　敏　

2000年3月31日　六本木BASH!

2000年3月31日、六本木ＢＡＳＨ！に水橋孝３ゲスト小杉敏という２ベースのライブがありました。

水橋孝と小杉敏/ベースの達人×２という見逃すわけにはいかない組み合わせ（初めてだと思う）に、いそいそと六本木に出かけました。

メンバーは
水橋孝(B)
北島直樹(P)　
池長一美(DS)　
スペシャルゲスト　小杉敏(B)

水橋のいつもの楽しいアナウンスで始まったライブ、
〜ジャズベースプレイヤークラブ会長の水橋
副会長の小杉（虎視眈々と会長の座を狙っているとか？人徳の水橋は、まだまだ会長の座は譲り渡せないとか？？）〜

曲目は
TAKE THE COLTRANE
WALTZ FOR DEBBY
THEME FOR NEW CINEMA PARADICE
WILL YOU STILL BE MINE
FALL IN LOVE WITH LOVE
ALL THE THINGS YOU ARE
DEAR OLD STOCKHOLM
FELICIDADE(BLACK ORPHEUS)
ミスター・ボージャングル
などなど

そして、アンコールに
LA FIESTA

水橋と小杉の初組み合わせということで、最初の数曲は、お互い手探りかなという印象でしたが、小杉をフィーチュアしたWILL YOU STILL BE MINEあたりから、ぐいぐいとひきこまれていきます。
水橋のベースは太いサウンドでいつものようによく唄います。

小杉はアタックの聴いたハードな音色で、グループの基礎を固めていきます。

北島直樹は松本英彦との長い共演歴でも知られるベテランの域に達した名ピアニストです。
スインギーでよく歌いますが、要所に彼独自のフレーズがきらめいて大変楽しいプレイです。
彼をフィーチュアした　ALL THE THINGS YOU ARE　は素晴らしかった。

池長一美は水橋のアナウンスでは彗星のごとく現れた新進気鋭のドラマー。
その若さに似合わない、センシティブなドラミングはちょっとした驚きでした。

ライブのクライマックスには
水橋のライフワークとも言うべきおなじみの
FELICIDADE(BLACK ORPHEUS)
水橋のベースの朗々と歌う豊かなサウンドは、まさにこの曲のためにあるかのようです。
そして、ラストのミスター・ボージャングルは切々ともの悲しいこの曲のストーリーを表現します。
それにしてもいつもこの２曲を聴くと感動してしまいします。
この曲をライフワークにしていくという水橋の気持ちが乗り移っているかのようです。

水橋と小杉の組み合わせは、水橋・井野信義（師弟）コンビとは違ったテイストで楽しい一夜でした。次の機会を楽しみにしていきます。