宮地 傑 カルテット

LIVE AT  新宿ピットイン







於 新宿ピットイン
7月21日(土)
新宿ピットインの宮地傑ライブにいってきました。
ニューアルバムフューチュア・スイングも好評な俊英宮地傑(ts)のカルテットです。

メンバーは

宮地 傑(ts)
あびる竜太(p)
池田 聡(b)
高橋 徹(ds)
曲目は

WAVE,WIND & WATER
イーストビレッジ
テーマ フォー アーニー
オン ザ トランプ
アンコンシャス・ジャッジメント
オーギュメント アバウト オーギュメント
WHAT'S NEW
STAN' CLEAR OF CLOSIN' DOOR
ステージは,スローなナンバー,WAVE,WIND & WATERから始まりました。
宮地の故郷神戸の海を想って作られた曲だそうですが,そういえば,潮騒が聞こえるような曲想です。いつ聴いても音色の美しい宮地のテナーサックス,高橋のバッキングが見事です。あびるのクールで端正なピアノソロ




イーストビレッジ(宮地作)はミディアムテンポの曲で, NYのイーストビレッジの雰囲気の曲だそうで,何となく,ビレッジのエナジーと行き交う不思議な人たちを思いだしてしまった。宮地のテナーが美しいフレーズを次から次へと紡ぎ出して,クライマックスには,一気阿世のブローイング,あびるのピアノと池田のベースのカンバセーションから,あびるの急速調のピアノソロ,池田のホーンライクなベースソロ(久しぶりにこんな形容を思い出しました!!)



コルトレーンで有名なテーマ フォー アーニーでは,宮地の美しいバラードプレイ,濁りのない,透明感あるバラード演奏にはうなりました。高橋の抑制のきいたサポートも素晴らしい。
オン ザ トランプ(宮地作)は新主流派風の特徴的なテーマのアップテンポな曲で,宮地のスピード感あふれ,スムースネスなソロ,高橋徹のアクセントの効いたビート処理



アンコンシャス・ジャッジメント(宮地作)では宮地のハードなソロに感銘,池田のホーンライクなベースソロ




オーギュメント アバウト オーギュメント(宮地作)はオーギュメントコードに基づくテーマ処理の曲で,ミステリアスで緊張感あふれる宮地のソロ,高橋のダイナミックなドラムソロも凄い。
宮地の美しいテナーソロから始まったWHAT'S NEW。宮地のヒューマンなあたたさと雰囲気豊かなバラード演奏につづいて,あびるの端正なピアノソロ



ラストのSTAN' CLEAR OF CLOSIN' DOOR(宮地作)は,アップテンポな曲で,ハードな宮地のテナーソロで次から次へと繰り出されるボディーブローのようなブローイング,高橋徹がヘビーでダイナミックなドラミングを繰り出し,さらにこれに負けじといっそう燃え上がる宮地のテナーは圧巻でした。


俊英宮地傑のモダンテナーの魅力を満喫したライブでした。