宮地 傑 クインテット

LIVE AT  NHK セッション505




2001年4月29日(日)
NHK セッション505 の公開収録
宮地 傑クインテットのライブに行って来ました。

メンバーは
宮地 傑(ts)(ss)
西尾健一(tp)
あびる竜太(p)
香川裕史(p)
高橋徹(ds)

というおなじみのクインテットです。



主な曲目は

C ジャムブルース
トリック・オア・トリート
タイム・フォー・アイソレーション
センチになって
ジャンピン・アト・ウッドサイド
イン・ザ・ムード
セジェスティオン



写真は宮地傑のニューアルバム
「フューチャー・スイング」
■ポリスター(JAZZBANK / Minton's House)/
2800円/2001年4月18日発売



今回は,4月に発売されたばかりの宮地のニューアルバム「フーチュアー・スイング」の曲目中心で,宮地のオリジナルに加えて,過去のビッグバンド黄金時代のスタンダードナンバーを宮地の斬新な感覚による超モダーンなアレンジで取り上げます。

C ジャムブルースから始まったステージは,全く斬新なアレンジで,リズム処理,テーマ処理とも最先端の若手らしい,新主流派の流をくむ,理知的なサウンドです。

トリック・オア・トリートでは,宮地のサトルでマイルドな音色と斬新なフレージングのソロ
,西尾の歯切れのいいトランペットサウンドが印象的です。

あびる竜太の疾走するピアノソロ。

宮地自作のバラード,タイム・フォー・アイソレーションでは,宮地の柔らかいサウンドによるクールなバラード表現がきかせます。西尾のリリカルなソロも美しい。

センチになって
ジャンピン・アト・ウッドサイド
イン・ザ・ムード
の3曲のスタンダードでは,いかにも,現代的な宮地のアレンジの冴え,複雑なリズム処理,ボイシングもかなり難しいことやってるみたいです。



このリズム処理を一手に引き受けるのが,高橋徹のドラムスです。
いつもどおりに,タイトで,繊細で,柔軟なドラミングの冴えに加えて,時には,トニー・ウイリアムズのような抑揚づけのアクセント処理。宮地が好きだといっていた,プログレのドラマーのようなダイナミックスの変化付けもみせて,モダーンからバップまで,ウイングの広い高橋徹の腕を見せつけられました。



香川裕史のベースも堅実なリズムキーピングに加えて,ソロでの美しいフレージングも見事でした。

セジェスティオンでの宮地の彼独自のラインを全面に出して吹きまくるテナーは充分説得力あるものでした。


NHKスタジオ内部撮影禁止が残念ですが,司会の小川もこさんのサイトのライブレポートにきっと画像も掲載されると思います。