コルトレーンナイト2000

7月19日 新宿ピットイン





今年もコルトレーンナイトに行って来ました。
コルトレーンナイト2000
7月19日 新宿ピットイン
メンバーは
高橋知己(ts,ss) 竹内直(ts,bcl) 安原将生(p) 小杉敏(b) 石田広嗣(d)

曲目は
BLUES MINOR
SPIRITUAL
NAIMA
BUT NOT FOR ME
MY FAVORITE THINGS
CRESCENT
SOUL TRANE
RESOLUTION(LOVE SUPREME)
BLUE TRANE

というコルトレーンゆかりの曲目です。

高橋知己(ts,ss) 竹内直(ts,bcl,fl) という強力フロントラインがおなじみのリズムセクションのプッシュに乗って,圧倒的なコルトレーンワールドを紡ぎ出します。

それにしても,当夜の高橋知己(ts,ss)のプレイは凄絶なほどでした。
その端正で透明なサウンドから熱狂的な咆吼までコルトレーンへの真摯な思い伝わるような熱情的な演奏でした。
竹内直はいつもの個性的な竹内サウンドでコルトレーンに挑みますが,こうした曲目を演ると竹内のルーツの一つがコルトレーンである事があからさまに分かってしまうのがうれしい。



リーダーの石田広嗣(d)は腰痛を薬で押さえながらの大熱演です。決め所でびしっと決める迫力満点のドラミングが素晴らしい。



おなじみの小杉敏(b)は,このフォーマットに最も適した重力感とヘビーな推進力を持ったベースで強力フロントラインをずっしり支えます。



安原将生(p)のピアノは,無駄な音を省いた端正なサウンドです。コルトレーンの曲目を取り上げるピアニストが陥りがちな音の羅列から遠いところにいるようです。

当夜の特に印象に残ったプレイは

SPIRITUALやNAIMAなどでの竹内直のバスクラの美しい響きと素晴らしいサウンド。とかくバスクラサウンドは器楽的というか,ぎくしゃくした音使いになりがちのような印象がありますが,竹内のバスクラを意識させない美しいラインとサウンドにはため息が出るほどです。




そして,RESOLUTION(LOVE SUPREME)での竹内のテナーの絶唱!!
圧倒的な竹内サウンドでテナーが歌い,絶叫,咆吼します。竹内直の直前で聴いていた私はその熱情が乗り移った音圧に思わず押し出されるようでした。



高橋知己(ts,ss)は今年はことのほか好調のようで,全体にコルトレーンへの真摯な思いが伝わるような強烈なプレイを繰り広げます。
NAIMA,BUT NOT FOR ME,CRESCENTなどでの,透明で端正なサウンドによる真摯なプレイは感動無くして聴けませんでした。高橋知己(ts,ss)は凄いとつぶやいてしまいます。昨年のコルトレーンナイトでは竹内直サウンドに圧倒されましたが,今年は高橋知己(ts,ss)に圧倒されました。




圧巻は,昨年演らなくてファンから強い要望があったというMY FAVORITE THINGSでした。
この曲はコルトレーン以外の人が演るとあまり,,,というのが多いのですが(マッコイのソロは良かった)。
このグループでの高橋の演奏は凄かった。高橋の美しいソプラノサウンドはオリジナルの演奏フォーマットをいじくり回すわけでもないのに凄絶で真摯な思いが乗り移っているようでした。久しぶりに感動という言葉が浮かんできました。

年に一度のコルトレーンナイトは,充足と感動で終わりました。
また,来年を待っています。