コルトレーンナイト2001

2001年7月26日 (木)
Bflat赤坂





今年で10年目のコルトレーンナイトに行って来ました。
コルトレーンナイト2001
7月26日 於 Bflat赤坂
メンバーは
石田広嗣(d)高橋知己(ts,ss) 竹内直(ts,bcl) 安原将生(p) 西川悟志(b)

曲目は
INDIA
MILES MODE
CENTRALPARK WEST
BUT NOT FOR ME
CRESCET
RESOLUTION (LOVE SUPREME PART2)
NAIMA
IMPRESSIONS







京都在住の石田広嗣(d)が率いるコルトレーンナイト1も10年目になるそうです。
関西在住の安原将生(p) 西川悟志(b) というリズムセクションとともに,当日の朝,名神・東名と6時間ひた走り赤坂に到着だったそうです。

高橋知己(ts,ss) 竹内直(ts,bcl,) という強力フロントラインとともに,コルトレーンへの真摯な思いを音楽にのせて,この1年間の修練の成果をみせてくれます。

1曲目のINDIAでは,西川悟志の重厚なベースのイントロから始まり,安原がピアノの弦を奏でます。高橋知己のソプラノサックスがいきなり,全開のプレイです。竹内直のバスクラが美しいテーマを奏でます。






MILES MODEでは,ジミー・ギャリソンを想わせる印象的なベースラインにのって,竹内直のテナーがあのノンブレスで圧倒的な,いつはてるともしれないソロ,高橋知己の円熟の熟慮黙考的ソロで全ての音があるべきところにあると想わせるラインのテナーが素晴らしい。




美しいテーマの バラードナンバー,CENTRAL PARK WEST では,高橋知己の暖かい肌触りの音色が印象的なソプラノソロ,竹内直のテナーからほとばしる音の奔流に圧倒されます。安原将生のコードワークが印象的な端正なピアノソロが美しい。






BUT NOT FOR MEでは,まず,竹内直のテナーが竹内ならではの独自の音色でバラードを歌い上げます。続いて,高橋知己のテナーが,ああ,コルトレーンだと想わせるような,トレーンライクなサウンドでバラードを奏でます。そして,竹内直と高橋知己の2本のテナーの小節交換の受け渡しの見事さ!!





第2部は,名曲CRESCENTで開始です。竹内直のテナーは激流の岩間の静寂を思わせる美しいソロ。高橋知己のテナーソロは,コルトレーンやクレッセンドでの硬質で透明な叙情のコルトレーンを想起させるものです。



RESOLUTI0Nでは,高橋知己の懐が深いテナーソロとほとばしる怒濤の竹内直サウンドが合体して,目の前に巨大なサウンドの氷壁がそびえ立つようで,冷や汗が出てきました。石田広嗣の気迫のドラムソロ!!


NAIMAでは竹内直のバスクラが深々としたサウンドで美しいバラードを奏で,高橋知己が静謐な美を感じさせるテナーで歌い上げます。





ラストのIMPRESSIONSでは,高橋知己と竹内直の怒濤のテナーが凄い。

またまた,今年もコルトレーンにかける男達の真摯な情熱あふれるプレイに感動した一夜でした。2ステージたっぷり聴いても,もっと,あの曲もこの曲も聴き続けたいと思ってしまうようなライブです。