サキソフォビア

LIVE AT MOTIONBLUE YOKOHAMA


11.NOVENBER. 2002





(※写真は全て,原宿キーノートでのライブ時のものです)



(LIVE@原宿KEY NOTE)


サキソフォビア  ライブ AT モーションブルーヨコハマ
2002年11月11日(月)横浜の赤煉瓦倉庫のモーションブルーヨコハマでのサキソフォビアのライブにいってきました。
初めて入ったモーションブルーヨコハマは赤煉瓦倉庫の3階。広い空間にお洒落な内装のクラブです。デートコースに最適な感じかな。



サキソフォビア
岡 淳 (ts)
竹内直(ts)
緑川英徳(as)
井上"juju"博之(bs)




(LIVE@原宿KEY NOTE)



さて,ニューアルバムの録音(2月頃発売予定)も無事に終了したサキソフォビアのライブです。演奏ナンバーはこれまでのライブでお馴染みの曲目に加えて,何曲か,新曲・新アレンジ曲もありました。
ファーストセットは,お馴染みのスティービー・ワンダーの名曲 LIVING FOR THE CITY 演奏しながらサキソフォビアの4人がステージに登場!!
おお,この日は,お洒落なモーションブルーヨコハマに会わせて,4人はシックなスーツ姿でびしっと決まっています。
LIVING FOR THE CITY では,テーマからブレークして,各人のアーシーなソロで最初から聴衆に熱いソロを見せつけます。



続いてお馴染みの岡 淳 (ts)のオリジナル 「そらみみ」
モーションブルーヨコハマのエアボリュームの大きさからか,またはレンガ造りの倉庫という構造体からか,リッチな響きがすばらしい!!特にこの空間は中低域にパワーがつく好ましい音響特性と感じました。この美しい響きがサキソフォビアのリッチでメロウなアンサンブル,パワフルなソロサウンドを一層見事に引き立ててくれます。
竹内直(ts)のテナーソロが疾走し,緑川のアルトが空間を切り裂き,岡 淳 のテナーが充実のサウンドをまき散らします。
(LIVE@原宿KEY NOTE)



つづいて,井上"juju"博之(bs)のオリジナルの「御殿山」
井上のオリジナル作品はいつも,ユニークで親しみやすいテーマが多くてとても魅力的な作品が多いです。
バリトンサックス一本でこのアンサンブルの構造体の基礎を支え,通奏低音を奏で,さらに,激しくも美しいソロでも聴くものを唸らせます。
(LIVE@原宿KEY NOTE)


岡 淳 の篠笛をフューチュアした「こきりこ節」
広い空間に篠笛の美しい音がたなびきます。




竹内直のバスクラリネットソロが遠い深いところからの呼び声のように響きいてきます。まるで,異邦人の目覚めの叫びか,,,
(LIVE@原宿KEY NOTE)







緑川英徳のアルトがアブストラクトでかっこいいソロを,,,
(LIVE@原宿KEY NOTE)

井上"juju"博之(bs)のオリジナルで BLINDMEN IN THE DARKNESS
竹内直(ts)の物悲しいテーマに続いて緑川英徳の激しいソロが素晴らしい。

(LIVE@原宿KEY NOTE)


岡 淳 (ts)のオリジナルバラードで「さめても痛い 」
岡 淳 のテナーの肉厚な響きと美しいラインのソロに
さらに竹内直(ts),緑川英徳(as)が加わって,空間に4本の管のハーモニーが広がっていく様子は静かな湖にゆっくりと広がる波紋のようです。まさに印象派の絵画的響きでしょうか。





(LIVE@原宿KEY NOTE)
セカンドセットは
バナナボートを奏でながら4人がステージ登場です。



ニューアルバムにも入る予定の新アレンジのミッシェル・ルグランの名曲「シェルブールの雨傘」
竹内直の美しいテーマ演奏と叙情的なソロが光ります。
(LIVE@原宿KEY NOTE)


竹内直のフルートをフューチュアしたGOD BLESS THE CHILD
竹内直のフルートソロの表現力は圧巻です。




(LIVE@原宿KEY NOTE)
井上"juju"博之(bs)のオリジナルは2曲
FANCYMEN IN THE DARKNESS  では緑川のアルトソロが美しい。
そして,4人のアンサンブルの動と静の対比の見事さ
モーションブルーヨコハマの豊かな響きが,アンサンブルの沈黙の意味を伝えます。そして,ピアニッシモの雄弁さも,,,

岡 淳 のオリジナルので 「つきのも」
竹内直のフルート,岡 淳 の篠笛との微妙なピッチの差か,不思議なアンサンブルのサウンドを醸し出します。


ベーシーナンバーのKILLER JOE では
サキソフォビアのパワーとスイングを見せつけるショーピースです。


そして,ミンガスの名曲 BETTER GIT HIT IN YOUR SOUL
では井上"juju"博之(bs)のバリトンがミンガスのベースばりの強烈な推進力とエモーショナルなパワーを発揮します。
岡 淳 のテナーがこのアップテンポな曲に乗って,見事なフレーズを繰り出していきます。こういう曲での岡 淳 のテナーはまさに水を得た魚のように自在です。
竹内直はまさに竹内直独自のフラジオも駆使したパワフルなソロで応えます。
あっという間の2セットでしたが,録音も終えて一層充実したサウンドが印象的なサキソフォビアのステージでした。

初めて,赤煉瓦倉庫に行きましたが,時間の関係で,車で入り口まで行って,そのままモーションブルーヨコハマに直行,帰りも赤煉瓦倉庫の中を見物するまもなくそのまま駅へ直行ということになってしまったのが残念。
今度はお洒落なプレイスポットをじっくり覗いてみよう!!