山下洋輔4Gユニットライブ 
with 五十嵐一生
at MARUNOUCHI COOL STRUTTIN'




2001年2月24日 田町ニフコホール

山下洋輔4Gユニットのライブに行って来ました。
山下洋輔4Gユニット(このユニットは20代.30代,40代,50代というジェネレーション4という意味だそうです、)
メンバーは
山下洋輔(p)
竹内直(ts)(fl)
水谷浩章(b)
高橋信之介(ds)

ステージは
ファースト・ブリッジから始まり,
竹内直のおなじみのワンアンドオンリーの彼独特なテナーサウンドのソロ,山下洋輔の縦横無尽なピアノソロにうたれます。
続いて
エコー・オブ・グレイ
10TH THEME
フォー・デイビッド・セーク
クルディッシュ・ダンス
アンコールは竹内直のオリジナルで名曲
トンプキン・スクエア・パークセレナード

全体に結成1年を経て,4Gユニットの緊密な連携が深まり,それによって,一層個々人の自在な名人級のソロが光るようになった気がします。

山下のフリーなソロから,重戦車のようなハードパップなソロ。エコー・オブ・グレイでのバッハの平均率クラビアソナタを思わせるバロック風なピアノの絶妙な美しさ,そして,ストライドピアノ風なソロまでとりまぜるユーモアあふれるプレイ。10TH THEMEでのダイナミックにピアノをフルに鳴らしたおなじみの豪快なプレイ,クルディッシュ・ダンスでのリズムの切れが際だつソロとたっぷりと山下のピアノを堪能しました。


竹内直の彼独自のサウンドの強烈なテナーサウンド,クルディッシュ・ダンスでの例の循環奏法を用いての,聴いてる方が息ずまってしまうような,長ーいフレーズのソロ,名曲トンプキン・スクエア・パークセレナードででの歌い叫ぶテナーの美しさ!!


水谷のグループの基礎をささえる重厚で豊かな低音を紡ぎ出すベースプレイ,クルディッシュ・ダンスでの中近東風なサウンドから始まるベースソロは,一個の叙事詩のようなストーリーテリングあふれる語彙豊富なサウンドが聴衆を圧倒します。

天才高橋信之介のドラムは一層の切れ味で,シャープでダイナミックに迫ります。山下とのカンバセーションでのレスポンスにすぐれたドラミングは圧倒的です。


丸の内クールストラッティンのホストの五十嵐一生(tp)が
フォー・デイビッド・セークとアンコールのトンプキン・スクエア・パークセレナードに飛び入りし,素晴らしいプレイを繰り広げてくれました。
フォー・デイビッド・セークでのアタックがきいたスピード感溢れるプレイ!!
トンプキン・スクエア・パークセレナードでの歌心あふれるブリリアントなプレイ,竹内直のテナーとの二管のハーモニーの美しさ!!


山下洋輔4Gユニットの充実と底力を実感させられたステージでした。
これまで,すばらしいライブを提供してくれたインターFMの丸の内クールストラッティンの公開収録も残念ながら今回で終了ということです。また次のシリーズが始まることをミュージシャンもファンも期待しています。



今回のライブもINTERFM 76.1MHZ で2001年2月25日(土)午後11時から放送予定です。


INTERNET LIVEでも放送しています。
@marunouchi.com
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