今夜はベースが最高X2

1999年6月30日、水橋孝・井野信義カルテット(於;原宿キーノート)に出撃してきました。腹に響く低音に満腹感一杯です。
 出演メンバーは水橋孝(b)井野信義(b)塩本彰(g)降幡永三(ds)水橋(ゴンちゃん)と井野は師弟?友人コンビの息のあった二人です。二人のベースの名人の織りなすサウンドにノックアウト。
 当夜の演奏曲目は、
ブルースフォーキーノート(水橋自作)、腕輪とビーズ、LOVE FOR SALE、YouMustBelieveinSpring、黒いオルフェからフェリシタード、井野信義ソロ、DearOldStockholm、Waltz forDebby、アルマンドのルンバ、ブロードウエイ、AloneTogether(水橋・井野のデュエット)、ミスター・ボージャングルなど
一部うろおぼえです。
 演奏が始まると、最初はこの弦楽中心のセッションの難しさが表出しましたが、2曲目あたりから、4人の響きが微妙に調和しあい熱くスイングし始めました。何より2本のベースの織りなす低音の心地よい響きに魅了されました。
 二人のベーシストの特徴は、毎度のことながら、素晴らしくよく唄う水橋、いかにも美しいベース本来の音色と的確なリズムキープと絶妙なアルコな井野といったことろでしょうか。
 特に私を魅了した曲目は、Love For Saleでのビート感の良さ、YouMustBelieveinSpringでのエバンスとゴメスを思い起こさせる美しい旋律、客席を唸らせた井野の問答無用の素晴らしいアルコソロ、水橋のアルバム[Only trust your heart]でも取り上げていたフェリシタードの爽快なボッサのリズム、二人の絶妙なコンビネーションとスイング感が光るAloneTogether、そして十八番のミスター・ボージャングルの感動的な演奏と、あっという間の2ステージでした。
 特筆すべきは、水橋の唄のすごみが一段と増したこと。井野のベースの音色のすばらしさ。また、この二人のコンビの演奏があれば、押っ取り刀で駆けつけなくちゃいけませんね。いやー、ベースて、いい楽器ですね、、、、。うーんやっぱり、ベースがジャズ音楽の土台を支えるなら、この二人のベーシスト、日本のジャズの土台を支えているなー。